前回は円柱後方の流れ場モデルについてControlDictを説明しました。まだ解説していない”system”ディレクトリ内のファイルで必要なものは以下の3つです。
・fvShemes
・fvSolution
・meshQualityDict
これらについてここで説明します。fvShemesとfvSolutionの内容はは数値流体力学の本質であり説明するとかなり長くなるので例題からコピーして持ってくる程度の説明にとどめます。
これから解こうとする円柱後方の流れ場モデルの結果が正しいのか?ということの確認(検証)はレイノルズ数と流れ場の関係性を実測と比較することにより行います。
meshQualityDictについてはsnappyHexMeshDictの中身で参照するように記載されておりますが,ここで説明する円柱後方の流れ場モデルではmeshQualityDictの中身はほぼありません。
目次
fvShemesの中身
以下の内容です。
*************************
ddtSchemes
{
default Euler;
}
gradSchemes
{
default Gauss linear;
}
divSchemes
{
default none;
div(phi,U) Gauss linear;
}
laplacianSchemes
{
default Gauss linear corrected;
}
interpolationSchemes
{
default linear;
}
snGradSchemes
{
default corrected;
}
*************************
チュートリアルからコピーして持ってくる
このファイルはopenfaomのチュートリアルからコピーしてきました。ここで使っているのは下記ディレクトリにある内容です。
tutorials / incompressible / icoFoam / cavity / cavityClipped / system
ここに上述の内容のfvShemseファイルがあります。
fvSolutionの中身
以下の内容です。
*************************
solvers
{
p
{
solver PCG;
preconditioner DIC;
tolerance 1e-06;
relTol 0.05;
}
pFinal
{
$p;
relTol 0;
}
U
{
solver smoothSolver;
smoother symGaussSeidel;
tolerance 1e-05;
relTol 0;
}
}
PISO
{
nCorrectors 2;
nNonOrthogonalCorrectors 0;
pRefCell 0;
pRefValue 0;
}
*************************
チュートリアルからコピーして持ってくる
このファイルはopenfaomのチュートリアルからコピーしてきました。ここで使っているのか下記ディレクトリにある内容です。fvSchemesと同じチュートリアルです。
tutorials / incompressible / icoFoam / cavity / cavityClipped / system
ここに上述の内容のfvShemseファイルがあります。
meshQualityDictの中身
以下の内容です。
*******************************
// Include defaults parameters from master dictionary
#includeEtc “caseDicts/mesh/generation/meshQualityDict”
*******************************
一応ディクショナリファイルを作っておく
meshQualityDictの中身は特にありませんが,snappyHexMeshDictにて参照するように記載差rているので,このディクショナリファイルを作っておきましょう。
輸送方程式と保存則の説明や,その解法の説明は専門書に譲りたいと思います。専門書以上の内容は私には書けないと思いますし。繰り返しになりますが,計算結果が実際の結果を再現していることを確認することで検証していきます。
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